第1回 動く

このキャンプの始まりは2021年

最初は、このキャンプの発起人である真木の「一年に一回くらい、大自然の中で何もかも忘れて思いっきり体を動かしたい!!」という欲求から産声を上げました。

どうせやるなら「仲間」を誘ってみんなでやろう!そんな思いに賛同してくれた仲間が19名。
小さく小さく、始まりました。

そんなわけなので、第1回のテーマはシンプルに「動く!」
この年は、本当にトレーニングキャンプでした^_^

参加者自ら「課題」を設定して、参加表明した時点からキャンプ当日までにその「課題」を達成してもらう、というなんともスパルタなキャンプです。
おかげでキャンプ当日は、「やった!!」「できた!!」の達成感を味わうことができ、さらに高いレベルの課題をクリアしてくる人たちに刺激されたりして、

・人と関わることで、自分の立ち位置が把握できる
・意識の高い人たちとネットワーキングできる

そういう相乗効果を生み出す場として、このキャンプの基礎が作られました。

第2回 Be Adventurer

第1回の終了時、みんなの成長を感じた代表が感極まる場面もあり、このキャンプの素晴らしい空気を絶やしたくない、とその場で第2回の開催を決定しました。

その場の思いつきですが・・・。
この時点で、毎年1月の最終土日は「キャンプに行く日!」とみんなに手帳に書き込んで!!とお願いしてました^_^

第2回のテーマは「Be Adventurer」

冒険者たれ、という言葉を選びました。自分自身が、主体性をもって学びを得るために行動すること、そんなメッセージが込められています。
私たちは、自分の人生を、自分自身として生きていく。

そんな思いが、キャンプの当初から込められていて、現在のコンセプト「Ownership」につながっています。

第1回の反省から、たくさんの参加者の方々と運動を共有するには、代表1人の力ではどうにもならない。
と、この年から「特別講師」としてKouさんと萩さんの力を借りることにしました。

2人とも業界では実績をしっかり残しておられる動きの探究者。
これ以上ないセッションを展開してくれました。

第2回では、参加者みんなで考えたトレーニングを共有したり、競争や共闘を設定することで一体感が生まれました。
この頃に、「他者を尊重し、多様な価値観を受け入れる」というこのキャンプの根底にあるコンセプト「Ecological」な社会感が芽生え始めました。

また、キャンプが定期的に開催されることで、「このキャンプに参加している」という仲間意識、一体感が生まれ、
「毎年自分の現在地を確認できる」という定点観測の場としての活用が可能だ、

と参加者からのご意見を多くいただき、とても嬉しく感じました。

第3回 New Stage

第2回を終えた時点で、「定点観測の場としてのキャンプ」「自分磨きの場所」といった声をたくさんいただきました。

もともと代表の真木(理学療法士であり日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナーでもある)が思い立って始めたキャンプということもあり、セラピストやトレーナーの方の参加が多く、人の体のことについてたくさん情報が得られるキャンプに育っていきました。

しかし、真木の中で、セラピストやトレーナーだけでなく、「体を動かしたい人ならどんな人でも」受け入れていきたい、という気持ちが大きくなったこともあり、第3回のテーマは「New stage」といたしました。

このNew stageの中には、運動の本当の効能を体感するには、「体を動かすスペシャリスト」から、本物の動きを学んだ方が良い、という思いと、「Mover」と呼ばれる動きの専門家たちの世界とのつながりを作って、我々自身が一段上のステージで、学びを得られる場所にしたい、という思いを込めました。

ですから、この第3回から、日本におけるMoverの第一人者、世界で活躍するMasaさんにこのキャンプの講師として加わっていただきました。

また、第3回ではカポエイラがまだ日本に普及する前から単身ブラジルにわたり修行され、日本でその普及に勤めていらっしゃる清水喬先生にもお越しいただき、参加者全員で「本物に触れる」機会を堪能しました。

結果、参加者の年齢層が下は20代前半から、上は60代にまで広がり、「多様性」が自然と作り出され、「誰からでも、どんなことからでも学んでいける」という空気がこのキャンプに醸成されて、新たなステージに建てたように思えた回となりました。

第4回 New Wave

New stageへ歩みを進め、そこからこのキャンプはどこへ向かうのか。
代表自身が迷いを持っていた回でした。

実は、第3回から、「実行委員」というものを立ち上げて、このキャンプを主体的に作り上げたい方々を募集し、数名の実行委員の方々にキャンプを成功させるお手伝いをしていただいていました。

2023年の実行委員メンバー、平山さん、加藤さん、橋本さんには、最初に手を挙げていただき、本当に感謝しております。

この第4回では、実行委員が5名に増加し、たくさんの意見を実行委員の方々からいただくことができるようになりました。全て実行委員の方々はボランティアで集まってくださっているのですが、「この素晴らしいキャンプに、もっと積極的に関わることができたら、もっともっと成長できるんじゃないか」という思いで加わってくださっています。本当にありがたいことです。

実行委員の方々から、このキャンプではたくさんの学びがある。

それは間違いないので、何を学べるのか、どんなお土産を持ち帰ることができるのかをもっと具体的に提示してみよう、とご意見をいただきました。

確かに、とても良いキャンプであることは我々が体感して知っているものの、セラピストやトレーナーがそこに参加してどんなことが得られるのか、を知らずして、この仲間に加わることは難しいだろうな、と思いました。

そこで、この回のテーマを「New Wave」としました。

そこにはセラピスとやトレーナーの業界に「Re-Vive Campっていう面白い集まりがあるらしいよ!!」という波を起こしたい、という思いを込めています。

セラピストやトレーナーの方が、運動を学ぶ意味。
それはご自身のライフスタイルへの影響もさることながら、関わる目の前の対象者の方々の健康に寄与することだと思います。

この目的をしっかりと果たせるよう、全てのセッションを「Lecture」つまり「講義」という形に変え、それぞれのレクチャーから何が得られるのか、その講義に参加することで、自分自身がどう変わり、目の前の対象者の方々の健康にどう寄与できるのか、をより明確にお伝えすることにいたしました。

結果、第4回は募集開始から3日で30名としていた定員が埋まってしまい、急遽追加募集を可能な形にして、最終的に41名のお申し込みをいただきました。

講師を合わせると47名の大所帯でのキャンプとなり、第一回から4回目でその参加者は倍以上に増え、まさに新たな波を実感することのできる回となりました。

第5回 Makes me Happy!

 第5回は、また大きく転換点となるCampでした。それまで1泊2日で実施していたキャンプを2泊3日に変え、講師陣を外部からたくさん招聘しました。夜は2日間とも学びの時間にあてることができ、初日は3人の講師から講義をしてもらいました。Co-ordinationというトレーニング体系の基本的なことや、Movementの哲学、そして、異色ではありましたが、セラピストではない参加者であった益岡悠介氏に「コーヒーを取り巻く現状」についてお話をしてもらいました。我々は、どうしてもセラピーの世界のことにのみ興味が向かってしまい、世界の情勢やその流れの中で起きている問題というものに関心が向かないことが多い。そんな中で、コーヒー豆の栽培や、その管理、そしてコーヒー農家さんの現状や労働者の立場をどう守るかといった社会問題まで踏み込んでお話をしていただき、一つの仕事に込められた思いの大きさを感じることが出来ました。翌朝、益岡氏が丹精込めて全員に淹れてくれたコーヒーはまさに「格別の味わい」でした。

 2日目の夜には、代表から注文を出された徳島の加藤達也トレーナーが、阿波踊りをアクティビティとしてみんなに紹介してくれました。ステップや手の振りを教えてもらう中で、こういった地域に根ざした文化が、対象者の活動性を上げていくことに寄与できるのではないかというアイディアを共有する時間となりました。そして、会場全体を包みこんだ一体感は、その場にいなければ味わうことの出来なかった恍惚とした時間で、参加者の記憶に深く刻まれたものだったとおもいます。

 夜の時間だけでもこのように充実した内容が盛り込まれていましたが、肝心の講義は、初日から熱を帯びたものになりました。代表が世に数多あるトレーニングをどのように考えてリハビリに応用していけばいいのかという基礎的な考え方を共有したうえで、パルクールアスリートとして世界で活躍した、日本におけるMovement文化の第一人者であるMasaのDexteriy(動きの巧みさ)という抽象度の高い内容を具体的な方法に落とし込んだ講義が続きました。常に変わりゆく状況に対してどの様な反応を引き起こすか、そして対象者を評価する際の視点についてもアドバイスを細かくしてくださり、各参加者にお土産をたくさん授けてくれました。

 2日目には、海外にもたくさんのクライアントを抱える里大輔氏が来てくださり、Ultimate speedと題して、Change of directionの基本的な構造を理解するところから講義をしてくれました。その圧巻のプレゼン力と、言語化の持つ力に全ての参加者が引き込まれ、多くの気付きを与えていただきました。その流れを継いでプロ格闘家の動作指導経験豊富な萩潤也講師が、Motor resonanceというテーマでリハビリにおいて対人ワークをどのように用いていくのかという大きな示唆を与えてくれました。最後に代表の真木が、専門分野であるコンタクトアスリートのトレーニング方法について、きつい体験を伴いながら参加者と伴に汗を流す時間をつくり、丸一日学び漬けとなりました。

 3日目、当会副代表である倉持講師が、東ドイツに端を発するCo-ordination trainingにおいて、段階的に運動学習を進めていくポイントを提示してくださいました。ここにも「なるほど!」という気付きを得た声が多く上がり、初日から重ねてきた体験が一つに集約する感覚を味わうことが出来ました。講義の最後はCalm the monkey mind。参加者自身が「自分と向き合う」時間。そして、互いに「感謝を表す」時間となりました。「普段じっくり自分の強みや弱みを分析したり、人に聞いてもらって助言を頂いたりということをする時間は作れていなかったからとても良い機会になった」という声が多く、キャンプの間、一緒に過ごした仲間にしてもらって嬉しかったことや、その人が人知れずやっている良いと思うことに気づいて感謝を伝える時間をつくり、自分たちが幸せになるためにどのような取り組みをしていくべきなのか、身を持って整理できた時間となったように思います。

このようにして過ごした2泊3日。

 3日間の工程をすべて参加するのに、日々の業務に多大な負荷がかかることも確かだと思います。ですが、木更津に集まった50人近い参加者は、みんなが口を揃えて「あっという間だった」と振り返ってくれました。1年に1回だけ、旅行に行くのと同じように時間を割いて、自分を磨く時間があっても良い。参加することで失う時間はあるけれど、参加しないで失う「機会損失」は遥かに大きなものだったと感じられるキャンプになりました。

Makes me happy!

第5回のキャンプテーマであったこの言葉。

主語は「I」です。

私自身を私が幸せにする。

そんな体験が詰まった時間に来年が待ち遠しい人が続出した回となりました。

第6回 Keep Going!!

 さて今回は6回目のキャンプとなります。思いっきり身体を動かしたい!という代表の思いつきで始まったキャンプは、おそらくセラピストたちの中に新たな波を起こす所まで来ていると思います。そして、私達は私達自身で「より善く生きる」ために「何に取り組むべきか」、昨年のキャンプでもうわかりました。

そして今回のキャンプ、我々は原点に帰ります。

「私達は何も知らない」

だから歩み続けるのだ、という決意を込めてテーマを「Keep going!!」としました。また新たな試みがたくさんあります。

 今年のオープニングは、Wリーグという女子バスケットボールのトップで活躍した池田智美さんをお迎えして「リズムトレーニング」を体験します。まず、バクアゲです。第3回から講師を務めてくれているMasaは動くことに対するliteracyを高めてくれる予定ですし、倉持講師はまたCo-ordinationのレベルアップ講義を展開してくれます。また、心の教科書を紐解くキャンプの定番講師Kouが帰ってきます。そしてなんと、「最強の身体操作」の著書で知られるJARTA代表、中野崇氏もお迎えして、おそらく身体操作という分野を体系的にトレーニングとしてまとめた唯一の団体ともいえるJARTAのトレーニング方法について、その団体に込める思いも含めて共有してくれる予定です。

更に!

 「コンディショニング」という観点から、トレーニングのみならず、生活の質にも直結する「栄養」の分野にも踏み込み、清水結先生監修のもと食事内容を大きく見直します。【細胞のセルフコンディショニング】と題して食事内容に大きく変更を加え、惜しみなく腸を喜ばせる内容を体験しながら細胞を整える機会を作り出します。

 昨年の11月1日、一般参加募集の際には、初日で申込みが定員に達したこのキャンプ。2026年は更に熱い体験になること間違いなしです!昨年まで参加した方は今年も是非、昨年までの機会を逃してきた方は、はじめの一歩をここで踏み出してください!参加することで得られる成長だけは保証します。

※おかげさまで定員に達しました。
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追ってこちらより連絡させていただきます。